大切な着物を長く楽しみたい!着物のお手入れからクリーニング方法まで徹底解説

成人式や七五三、結婚式など特別な日を彩ってくれる着物。外見の美しさだけでなく、内面の輝きを引き出す要素も携えた日本の伝統的衣装です。昔と違い日常的に着用しなくなったため、着物のお手入れや保管方法がわからない方も多いのではないでしょうか。

今回は着物を長持ちさせる秘訣をご紹介いたします。「着物を綺麗な状態で保ちたい」「着物着用後のお手入れを知りたい」とお考えの方はぜひ参考にしてください。

洋服と着物の違いについて

洋服の場合、日常着は洗濯機で洗い、デリケートな素材や型崩れが心配な衣類は手洗いもしくはクリーニングに出すのが一般的。街のクリーニング店に持ち込めば簡単に汚れを落とすことができます。一方、着物は天然素材で作られたものが多いため、着物生地の特性や洗い方に関する専門的な知識が必要です。

洋服の通常クリーニング代金はスーツ上下1,000~2,000円、ジャケット800円程度かかるのに対し、着物のクリーニング代金は丸洗い10,000円~15,000円、染み抜き2,000円~が相場です。洋服をクリーニングに出すと3日~1週間ぐらいで仕上がりますが、着物をクリーニングに出す期間は約1ヶ月程度です。着物を頻繁に洗うと生地が傷むため、着用回数の多い着物は1シーズンに1回、振袖や留袖のようにあまり着ない着物は着用するたびクリーニングをおこないましょう。

着用後のひと手間でぐんと長持ち!自分でできる着物お手入れ

慣れない着物姿でのお出かけは案外疲れるもの。帰宅後は洋服に着替えてゆっくり休みたいですよね。しかし、お気に入りの着物を長く楽しむためにはお手入れが大切!ここでは自分でできる普段の着物お手入れについて詳しく解説いたします。

風を通して湿気や汗を飛ばす

着用後の着物は湿気や体温を含んでいます。すぐに片付けるとカビや黄ばみの原因になってしまうため、脱いだ着物を着物用ハンガーにかけて半日~2日ほど日陰に干して風を通してください。帯、帯締め、帯揚げ、長襦袢などもそれぞれハンガーにかけて湿気を飛ばしましょう。

着物に付着した埃を落とす

着物や帯を脱いだ時、毎回必ずおこないたいのが埃取りです。着物の裾には埃が付着しやすく、折り目に入り込んだ埃を取らずに置いておくと、大切な着物を傷めてしまうことになります。着物ブラシや清潔なタオルを使って着物に付いた埃を払ってください。

刺繍や箔部分の埃をこすると着物生地が傷むので要注意!着物を軽く叩きながらていねいに落としましょう。

シミ・汚れチェックをくまなくチェック

着物のシミ・汚れは、素早く見つけて適切な処置をおこなうことが大切です。衿元、袖口、脇、前身頃、裾など、汚れが付きやすい場所は念入りに確認します。汚れやシミを見つけた際は無理に落とそうとせず、着物クリーニング専門店にシミ取りを依頼してください。

ポリエステルや綿、麻など洗える着物生地であれば自宅で洗濯可能です。しかし、素材に合わない方法で洗濯すると生地を傷めてしまう恐れがあります。型崩れや色落ちが心配な場合、自宅での洗濯は避けるのがベター。知識と経験豊富なプロにお願いすれば次のシーズンも綺麗な状態で着用できますよ♪

着物のお手入れはどこに依頼すればいい?注意点は?

自宅で着物の汚れ落としをするには限界があります。大切な着物をいつまでも楽しみたいなら着物クリーニングをおこなっているお店に相談しましょう。こちらでは着物クリーニングに対応しているお店の特徴を説明しています。着物をクリーニングに出す時の参考にしてください。

街のクリーニング店

街のクリーニング店は洋服専門のところがほとんど。着物と洋服では使用している洗剤や機械が異なるほか、修繕の知識も必要になるので、クリーニング店から着物専門業者に依頼することもあります。また、ほぼすべてを手作業でおこなう着物クリーニングは大幅な効率化が難しく、着物を持ち込んでも断られてしまうケースも出てきているそうです。

呉服店

呉服店には着物の専門家が在籍しているため、着物のお手入れについて相談しやすいです。急な依頼や突然の汚れにも対応してくれる場合があります。しかし、呉服店は着物クリーニングのプロではありません。お客さんが持ち込んだ着物を下請け業者に出していることが多く、細かな要望をうまく伝えられない場合もあります。

着物クリーニング専門業者

着物クリーニング専門業者は着物のお手入れ専門なので知識が豊富!着物の状態を見極め、適切な処置を施してくれます。街のクリーニング店や呉服店のように下請け業者をはさまないので、実際に作業をおこなう職人から直接説明を受けられるのもうれしいポイント。大切な着物を安心して預けることができますよ。

これで安心!着物を長持ちさせる保管方法

着物はメンテナンスが行き届いた管理下であればいつまでも楽しめるといわれています。しかし、気軽に洗濯できるわけではないので、着物に適した場所で保管しなければいけません。

着物のお手入れが終わったら綺麗にたたんでたとう紙に包む

お気に入りの着物を長持ちさせるためには、型崩れやシワにも気を付けたいところです。お手入れが終わった着物は綺麗にたたんで収納しましょう。正しい手順でたためばいつまでも美しい状態を保つことができます。

この際、吸水性に優れたたとう紙に包むのがポイント!たとう紙は着物を保管するための紙で、カビの発生を防いでくれます。また、保管中に積もる埃から守ってくれる役割もあるため、着物につく特有の虫から守ることができます。

収納場所と方法をしっかり選ぶ

着物は湿気に弱く、湿度の高い場所に保管すると生地の変色・劣化を招きやすくなります。大切な着物をカビやシミから守りたいなら内部の湿度を適切に保つ働きがある桐たんすがおすすめ。桐は防湿・気密・防虫効果に優れた素材なので着物を長期間保管するのに適しています。

また、着物はデリケートな素材で作られているものが多いため、収納場所を選んで保管しなければいけません。高温多湿になる部屋は避けましょう。

まとめ

女性の美しさを最大限に引き出してくれる着物。どこか奥ゆかしく、袖を通すだけで背筋が伸びて穏やかな気持ちになれます。非常に繊細でカビや湿気に弱く、洋服よりも手間をかけたお手入れが必要です。しかし、正しい方法で着物をお手入れしておけば、世代を越えて受け継ぐことができます。この記事を参考にして、着物と一緒に心も整わせていただたらうれしいです。

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