お財布にも環境にも優しい!着物リユースに注目
着物といえば、成人式や七五三、結婚式といった人生の節目やハレの日に着る正装というイメージが強いのではないでしょうか。その一方で、茶道や華道などの習い事、旅行先などで日常的に着物を楽しむ方もいます。
しかし洋服に比べると着物は高価なものが多く、帯や草履といった必要な小物を買いそろえる必要があるため、普段使いは少々ハードルが高いのが現状です。
そんななか今注目を集めているのが、リユースです。リユースとはいわゆる一度人の手に渡った中古品のこと。リユース着物はユーザーからのニーズも高く、市場には多くの商品が出回っています。
リユース着物の専門店もオープンしており、今後ますます注目されそうです。この記事では、着物リユースに着目した記事をご紹介します。着物ライフを始めたいと考えている方は、まずはリユース着物から始めてみてはいかがでしょうか?
注目される着物のリユース!その背景は?
引用元:なんば経済新聞 https://namba.keizai.biz/headline/4832/
リユース着物のセレクトショップが大阪の百貨店にオープンしました。
店内に並ぶ約500点もの商品は、訪問着・付下げ・小紋・紬、袋帯・なごや帯まで、すべてリユース。フォーマルからカジュアルまで幅広く取り扱っています。また、近隣ホテルと連携し、美容・着付け・写真受付をワンストップで提供するサービスもおこなっています。
さらには、ECサイトの商品を店頭で試着できる、販売だけではなく、レンタルサービスも導入するなど、着物ユーザーのさまざまなニーズに細やかに対応している点も特徴です。
時代にマッチ!リユース着物に新たな価値を
黒染め着物ブランド「キモノアール」が関東圏2か所でポップアップストアを2022年2月末に短期限定オープン
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000075602.html
シミがあったり経年劣化で黄色に変色してしまったりと、そのままの状態では着られない着物があります。また、例え状態が良くても、柄や色が時代にマッチしていない着物は残念ながら需要がありません。
「まだまだ着られるのにもったいない!」と、埋もれてしまっているリユース着物を蘇らそうと奮闘している企業があります。
国内最大級規模の中古着物専門店を運営するこの企業は、リユース着物を黒く染め直すことで新しい価値を生み出し、サスティナブルファッションとして提案しています。
この企画は、SDGsの取り組みのひとつとしておこなわれており、今までにないクールでスタイリッシュな雰囲気の着物は大反響!
リメイクとはまた違ったアプローチのアイデアは、リユース着物の価値を大きく変えそうですね。
大切な着物を次世代に繋ぐ
厳選した約300点のリユース着物を販売。衣(着物)に込められた想いを次世代に繋ぐ「三結衣展」を開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002190.000008372.html
昨今のレトロブームで、古い着物が注目を集めています。レトロな柄が新鮮に映るだけではなく、環境への配慮から、リユース、リサイクルに対する関心が高まっていることもその背景にあります。
そこで東京の老舗百貨店では、厳選したリユース着物300点をはじめ、帯や草履、バッグといった和装コーディネートに必要な小物の展示販売を企画。
さらには、お客様から預かった着物を次世代につなげる委託サービスも開始しました。着なくなった着物を、必要とする人の手に渡る取り組みに力を入れています。
まとめ
最近注目されているリユース着物についてご紹介しました。
日本の着物は、糸をほどくと一枚の布になるという究極のサスティナブルな衣服。「もったいない」という、日本人にとって当たり前の感覚は、今世界で取り組まれているSDGsの目標にマッチしています。
最近では、お母さんやお姉さんの振袖を着る「ママ振袖」も大人気。節約になり環境にも配慮したリユース着物の需要は、今後ますます高まりそうですね。